2012年9月21日金曜日

岡本提灯店


ずんぐりと丸い提灯…
ろうそくのほのかな明かりが、白い和紙を通して柔らかく揺れる…

10月の西条まつりでは、だんじりに数十から100個近くの提灯が飾りつけられ、
幻想的な風景を演出します。
また、家々の軒先に神様をお迎えするための御神燈が灯されます。
これら数多くのちょうちん、そのほとんどを岡本さんが作っていらっしゃいます。
岡本保一さんは、1924年創業の提灯店の2代目。
先代から受け継ぎ、改良を重ねてきた型枠に、針金に紙を巻いた「ヒゴ」を等間隔に巻き付ける。紙が破れるのを防止する「糸掛け」を施し、続いて大洲産の和紙を丁寧に側面に張っていく。側面に墨で「町名」などを書き入れ、油を塗って4、5日乾燥させる。
すべての工程が手作業なため、1日にできる数は3、4個が限度だそうです。

「西条まつり」の夜には毎年、担き夫たちが提灯に火をともしただんじりを
店前までお披露目に来てくれる…「その時が一番うれしい瞬間」と微笑んでいらっしゃいました。

岡本提灯店
 愛媛県西条市 氷見丙625
0897-57-9222